鎌倉を驚かしたる余寒あり 虚子2016年02月16日

 有名な高浜虚子の一句。箱庭的な鎌倉の地形にぴったりする。かつて2月に旅行した際は何十年ぶりかの大雪に見舞われたことがあった。これには驚いた。東名高速は通行止めになり、R1で帰名した。箱根も雪道で立ち往生する車が多かった。こちらは四輪駆動車だったのでスイスイ越えられた。

 雪ではなく雨というところが今年の冬のいやらしいところだ。少し前まで3月下旬から4月上旬の暖かさと言っていた。雨水が2週間早まった気がした。夜通しつけていたオイルヒーターも切った。石油ストーブも点火せずに済むほど緩んだが、ここへきて又暖房が欲しい。布団をかぶらずに寝れたのにとてもじゃないが毛布とかけ布団を真面目にかぶる。驚くほどじゃないが、まだ2月なのである。
 冬山に登ろうという人間がこの程度で寒いなんて言ってられない。週末に予定の登山口になるスキー場のHPを調べると積雪約60センチとはいえ、それは公称だろう。開店休業状態なのである。それでも山の上は相当な積雪があるだろう。心して登りたい。あっ、これも虚子の句にあった。
  登山する健脚なれど心せよ   虚子   
       *季語は登山で夏の季語