出版記念会2015年09月16日

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 昨夜は某所で『白く高き山々』の出版記念会が催された。日本山岳会関係者、旧東海銀行関係者、アルプホルン関係者、出版元のナカニシヤ出版の中西社長と造本に携わった関係で草川啓三氏も来名され、全部で6卓数十名が参集し、盛会となった。
 私もJAC会員ではあるがどちらかといえば東海銀行山岳部OB会の準メンバーとして年3回くらいは、同じ会場で、懇親会に招かれていた関係で出席した。
 しかし、年月の経過は残酷なもので、1名の女性を除いてほかは高齢や死去で旧知の男性は1名も参加がなかったのは淋しかった。あの人もこの人も存命ならば駆けつけたであろう人の顔を浮かべた。年をふるほどに知友の人数も減っていく悲しさは致し方ない。会えば別れるのは人生の常。「さよならだけが人生だ」というフレーズが脳裏に浮かぶ。
 すでに自力で600部頒布し、今月26日には丸善で特設会場で頒布会も予定されている。村中氏は本書の読者を獲得したことによって新しい人生のステージにステップアップされた。尾上元会長じゃないけど次何やるの?!

 さて、ナカニシヤ出版は関西において、山岳書を手がける特異な出版社として有名だ。私もナカニシヤ出版の芝村文治著『秘境 奥美濃の山旅』を昭和50年代に購読。以来、バイブルとして親しんできた。この本から森本次男『樹林の山旅』『ぎふ百山』などへと食指を伸ばしていったことを思い出す。今日までにめぼしい山や谷もトレースしてしまったからガイドブックながら愛着は尽きない。『白く高き山々』もアルプス登山の手引き書として広範な読者を獲得するなら楽しいと思う。
 昨今は地域密着から外国の山岳文献にも手を拡げる。山岳書の関西の雄としての地歩は固まったであろう。
 今秋にも改訂版が出版予定の同社の『新日本山岳誌』は今日までに、校正を編集会社へ送った。聞くと18900円もする同書は完売だったという。私も10年前に10冊を著者割引価格で購入し、親戚、母校、在所の図書館などに贈呈した。高い買い物だった。改訂版は新たな読者を獲得することになろう。