北ア・薬師岳慰霊登山2015年08月03日

 今年も同窓会富山県支部の幹事の方から電話で薬師岳慰霊登山へのお誘いを受けて即決で参加することにした。今回はブログで知った兎夢さんが同窓と知り、行事の案内をしたら同行することになった。。
 名古屋を7/31の夜発ち、岐阜各務原で兎夢さんと合流。沢の話、奥美濃の山の話で盛り上がった。ひるがのSAで仮眠。あるぺん村に集結。
 8/1から8/2にかけて9人が登山。幸い2日とも好天に恵まれてアクシデントも無く無事に下山した。余談だが、毎々、太郎坂の急登は足にこたえる。今回も足の痙攣に備えて持参した「芍薬甘草湯」が9人中3人の役に立った。

 たった今読んでいた本にこうあった。

「記憶の働きというのは不思議です。人は二度死ぬと言います。一度は息を引き取ったとき、二度目はその人のことを記憶する者が居なくなったときです。中略。誰からも忘れられたとき、人は二度死ぬのです」
                                   渡部昇一氏

 死者から見て世の中から忘れられて行くのが一番辛いことです。ですからお彼岸やお盆の行事もあるでしょう。靖国神社や護国神社も戦争で亡くなった人を忘れないためです。

 薬師岳で死んだ愛知大生13人を慰霊するのは今はもう直接関係のない人ばかりになりました。しかも若い頃、登山をしていたわけではなく、ふと気づいたら自分の住んでいる富山県の山で大先輩達が亡くなったことを知った。経験者でも辛い3000m峰に登ってせめてもの慰霊をしたい。そんな気心を持った人ばかりです。
 こうしたアクティブにして稀有な行事が継続されるのは富山県人が真宗の徒だからといえるだろう。地味ながら北陸地方の片隅で人生を刻んでいく同窓の活動に敬意を表する。

 山行記は過去のものを貼り付けた。
2010年
http://koyaban.asablo.jp/blog/2010/08/02/5262666
2012年
http://koyaban.asablo.jp/blog/2012/08/06/6532244
2013年
http://koyaban.asablo.jp/blog/2013/07/29/6927586