こうなご不漁2015年02月25日

読売新聞から

 小女子(コウナゴ)」などと呼ばれ、シラス干しや釜揚げ、つくだ煮として親しまれるイカナゴ※が今春は不漁となりそうだ。愛知、三重両県は、資源量が例年の半分から3分の1程度と予測。資源量に反して豊漁になることもあり、両県漁業者は近く試験操業を行い、解禁日を決める。


 伊勢湾や三河湾のイカナゴは夏に海底の砂地に潜って夏眠し、冬に産卵する。稚魚が体長3・5センチ以上になるのを目安に、2月下旬~3月上旬に漁が始まる。

 愛知、三重両県は1~2月、伊勢湾内で試験的にイカナゴの稚魚を採取。その結果、今年の推計資源量は100億~150億匹で、平年の300億匹を大きく下回る。

 毎年、産卵用の親魚を取り過ぎないように資源管理を徹底しているが、年によって資源量は変動があり、その理由はよく分かっていない。

 愛知県水産試験場漁業生産研究所(南知多町)の中村元彦主任研究員(53)は、「イカナゴは低水温を好むが、今年は黒潮が陸地近くを流れ、水温が高いためでは」と推測。1月以降に雨が多く、木曽三川の水が湾内の稚魚を押し流した可能性もあるという。

 兵庫県水産技術センターも親魚や産卵量の減少から今年の漁獲量が例年を下回るとの予報を発表している。

※イカナゴ 成魚は体長20センチほどになるが、伊勢・三河湾で漁獲対象となるのは主に稚魚と未成魚。農林水産省の統計によると、2013年の全国の漁獲量は3万8000トン。都道府県別では兵庫が1位で全国の33%、愛知、三重両県で計31%を占めた。
以上
 一昨日、ピアゴの生鮮食品売り場で、今年はまだこうなごを見ないねえ、と聞いた直後にこの報道があった。ははん、やはり何か異変があって不漁なのか、と思った。
 毎年、厳冬期の食卓を飾る旬のものである。時期が過ぎるとあっという間に消えて行くから店頭で見かけると買って食べてきた。格別美味いものでもないが、旬の味は貴重なのである。
 検索したら、自分の文がヒットした。
http://koyaban.asablo.jp/blog/2013/02/09/6716529
 同じことを書いている。
 人は味に関して保守的なものなのだろう。

 こうなごが不作と知れば淋しさよ   拙作