黒部の山旅Ⅰ2013年08月18日

黒部川から赤木沢にへつりで入ってゆく
 8/14の午前1時過ぎ、名古屋を出発。炎昼を避けて深夜発は車が少なく、山間部ではエアコンを切って走れる。午前3時、ひるがのSA着。2時間ほど仮眠。5時出発し、富山ICから地方道を経て折立へは7時半着。マイカーで溢れかえっている。こんなに多いのは初見だ。一旦奥まで走ると、バスの終着地点から右へ400m先に臨時のPがあると案内されている。未舗装路をはしる。どこも満杯だが、溝を跨いで何とかとめられた。マイカーを止めるだけで一苦労である。
 折立を8時丁度に出発。北アルプスの山の中では、もういつものコースというほど歩くようになった。十三重の塔に一礼し、安全祈願。今日は単独である。樹林の中の曲折のある山道を登る。三角点まで登ってやっと端緒についた感がある。ここからが長い。樹林は喬木から低木になり、やがて笹原の広がる山稜を行く。先月末、薬師登山の際は、百花繚乱というほど咲き乱れていた花は今は所々にあるのみだ。周囲の眺めはいいが、直射日光の当たりもきつい。但し、まだ多少は涼しい。
 太郎平小屋へ着く。大勢のカラフルな衣装の登山客で大混雑している。今年の傾向は女性の短パンにタイツスタイルはフツーになったが男性も若い人を中心に増えた。珍しくない衣装になった。何といっても登山客が若返った感じがする。中高年も居るには居るが、もう多数派ではないという気がした。
 それにキャンプ志向があるせいで、大きなザックスタイルが多いのも特徴である。バックパッキングというのか、雑誌でいえばビーパルを読んでいる層が山に登ってきたのだろう。
 ここでつい缶ビールを買って飲んでしまった。500ミリ㍑缶を注文したが、350に変えた。まだこの先2時間はあるからだ。
 12時過ぎ、太郎の小屋を出発。木道を摺り足で歩く。薬師沢が落ち合う処までは急転直下の感じで下る。沢の音を聞きながら、やや平坦になった山道を歩く。第二渡渉点で、右又を渡り、第三渡渉点で左又を渡ると、道と沢が乖離して、山道は右岸を高く巻くように歩く。湿原、小さな沢をいくつも横切る。標高が低くなると、また針葉樹の中の道に入る。枝の垂れ下がった現象はそこが長いあいだ雪に埋まっていた証拠というから目測で数メートルはある。豪雪地帯である。
 樹林帯の中でも小さな沢を横切る。標高がドンドン下がって行く。薬師からの東南稜の末端が薬師沢と黒部川の落ち合う辺りである。そこに薬師沢小屋がある。そこまではまだ少しある。やがて湿原の中の木道を歩くようになる。少雨のせいか、湿原らしくない。大勢のパーティとすれ違いながら行くと、尾根が狭まった。左右が切れ落ちた痩せ尾根を下ると小屋の屋根が見えた。14時、小屋に着いた。すでに多くの登山客が休んでいた。
 小屋に入って宿泊を申し込む。宛がわれた寝床は2段の上で、今夜は2人のスペースに3人で寝てもらうそうだ。窮屈を我慢して場所を確保。しばらく横になって寝不足を解消するために休む。食事は5時からなので、ここでも缶ビールを購入。500ミリ㍑で800円也。山間でボッカに依存しているからだ。それでも飛ぶように売れて、お一人様1個と制限を希望される。
 夕食はベーコンの柔らかい肉片2切れに刻みキャベツ、リンゴ1片などの簡素なメニュー。昔は山小屋といえばカレーしかなかったが、ヘリコプターで空輸が出来るようになって多少は贅沢になった。客が多い小屋では、生ビールまで供せられる時代である。ご飯は米どころ富山のお陰か、大変美味い。このお米なら私はむしろカレーを希望する。 
 夕食を済ませるともう後は明日に備えて寝ることが仕事になる。気温は不明であるが、Tシャツ1枚で少し涼しい。標高は1912m。下界の夜の気温を30℃とすると、約12℃は低いだろう。18℃くらいか。別天地である。

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