梅雨空の錫杖ヶ岳に登る2013年06月15日

梅雨時というのに無残にも湖底を晒す
 今日はNHKの登山教室における実地登山の日。標高は676mという低山歩きは初心者には親切だが、山の性格はちょっと骨っぽい。朝、7時過ぎに栄のNHK前を出発。四日市IC常態化した渋滞もなくスムーズに登山口に着いた。かつて登った記憶のあるところで、今は卯の花が歓迎してくれた。
 登山口からは総勢18名が歩き始める。植林内の沢沿いの道はよく整備されて歩きやすい。柚之木峠に着くと風が涼しい。ここからはやせた尾根の登り一本調子の道となる。どちらに落ちてもケガだけでは済まない急峻さである。
 尾根の登りが一段落するとシライトソウの群生が目に付いた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88%E3%82%BD%E3%82%A6
 http://www.plantsindex.com/plantsindex/demo_html/demo_db/result61580.htm
http://www.geocities.jp/mc7045/sub280.htm
 ヒトリシズカに似ていなくもないがちょっと違う。

 続いて歓迎された白い花はエゴノキの花だった。もう樹上から落ち始めている。

http://www.geocities.jp/ir5o_kjmt/kigi/ego.htm

 エゴの花は文学性も高いようで、万葉集にも歌われている。

http://manyuraku.exblog.jp/13312941

 花の饗宴が終わると、いよいよ最後の岩場の登りになる。鎖、ロープがあり、無難に登れるか。足元を見ながら見守る。一気に高度を上げて山頂に着いたが、あいにく梅雨空で遠望は利かず、経ヶ峰が見えるのみで、眼下には錫杖湖の湖底が見えて、渇水が目に痛々しい。空梅雨を示す典型的な風景である。
 頂上で記念写真の後、少し下った東屋で昼食をとる。こんな日でも登って来るハイカーがいる。食事後は錫杖湖側へ下る。風の通らない蒸し暑い林内の下りは楽だったが不快指数の高いものだった。
 村落に着くと車道を少し歩いて行くとクルマが待機していた。トイレのある湖畔まで行ってクールダウンの体操。帰名の途に着いた。途中から降り始め、名古屋は雨だった。NHKの地下にある居酒屋で軽くビールで反省会を開いて解散した。有意義な一日になったでしょうか。

追記
 6/17付けの中日新聞夕刊の一面に大きく「空梅雨深刻空に乞う」とあり、私たちが登った2日後の6/17に湖畔で、ダムの水の利用者50人が水位回復の行事で「雨たもれ、雨たもれ」と祈られたようだ。
 記事には錫杖ヶ岳が雨乞い信仰の山だったとの記述がある。ダムのある今でも雨が降らなければ雨乞いをする。今に生きる信仰の山だったのだ。

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