藤原岳の雪2012年04月06日

 所用で三重県津市役所に向かう。津の城跡は桜が満開であった。週末は花見客で賑わうだろう。
 帰路、風が強く伊勢湾岸道路では横風に煽られる。往きは鈴鹿山脈も雲に閉ざされていたが北部が良く晴れて雪をいただく藤原岳が見えた。まだあんなに雪があるのかと思う。今年の春は寒いわけである。
 昼頃、名古屋へ戻ると天白川沿いの桜が満開になっている。気の早い向きはシートを広げて、宴会である。幼児と散歩しながら花見と洒落ている主婦もいた。昨夜は花の雨だったからだれ一人そぞろ歩く人も見なかった。ぼんぼりが風に揺れて、今夜から賑わうことだろう。花冷えにご留意あれ。
 
 人恋し灯とぼしころを桜散る    加舎白雄
・・・江戸時代の俳人。長野県上田市上田城跡公園入口の道路沿いにこの句碑があるという。

  ちるさくら海あをければ海へちる 高屋窓秋
・・・名古屋市生まれ。法政大学卒。商社マン。馬酔木同人。現代俳句の世界16『富澤赤黄男 高屋窓秋 渡邊白泉集 』1985、朝日文庫から。

 まさをなる空より枝垂れ桜かな   富安風生
・・・三河一宮、金沢の生まれ。豊橋・時習館中から一高、東京帝大法科を卒業後、逓信省に入省し、逓信次官まで登りつめたエリート俳人。

 花衣脱ぐやまつわる紐いろいろ  杉田久女
・・・鹿児島市生まれ。夫・杉田宇内の赴任地の北九州市小倉北区堺町公園内に句碑があるという。英彦山とともに訪ねたいところ。
 
 桜を詠んだ俳句の名作が次々浮かぶ。週末は名城で花見句会と行きますか。そして日曜日は御池岳の捜索活動を再開したい。

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