暮遅し ― 2012年03月03日
阿下喜温泉に入湯
雪焼の顔を撫でたり春の風
靴擦れの湯に沁みてゐる春の宵
鈴鹿なる山なみを見し遅日かな
大貝戸の小屋で
捜索隊にNさんの父からのねぎらいの言葉あり
父は子の安否気遣う春の夕
春愁や子の捜索を切望す
いなべ市から西の空、藤原岳の左に金星(宵の明星)上がる
春の星何か言わんとするやうな
春星の瞬くごとし人の世は
**********************
御池岳を徘徊するごとく捜索す
永き日や還らぬ人を捜索す
人相の変はりし春の雪眼鏡
山頂は雪間や奥ノ平なり
霊仙と伊吹の他は山霞
山うらら忘れ物する人もゐし
雪代の活き活き流る真の谷
春の泥雪で拭き取る登山靴
無線機の音長閑さを破りけり
雪焼の顔を撫でたり春の風
靴擦れの湯に沁みてゐる春の宵
鈴鹿なる山なみを見し遅日かな
大貝戸の小屋で
捜索隊にNさんの父からのねぎらいの言葉あり
父は子の安否気遣う春の夕
春愁や子の捜索を切望す
いなべ市から西の空、藤原岳の左に金星(宵の明星)上がる
春の星何か言わんとするやうな
春星の瞬くごとし人の世は
**********************
御池岳を徘徊するごとく捜索す
永き日や還らぬ人を捜索す
人相の変はりし春の雪眼鏡
山頂は雪間や奥ノ平なり
霊仙と伊吹の他は山霞
山うらら忘れ物する人もゐし
雪代の活き活き流る真の谷
春の泥雪で拭き取る登山靴
無線機の音長閑さを破りけり
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