山岳遭難多発2010年08月15日

 このお盆休みにも多くの山岳遭難が発生した模様だ。一般登山道でも東海各県の登山者が八や日本アルプスで遭難している。
 木曽駒の正沢川では沢登りで1名が溺死、赤石岳の小渋川では徒渉で流された模様で1名死亡、上の廊下でも徒渉に失敗してザイルをつけたま流される事故が発生し救助要請があったらしい。関東圏であった事故以来沢登りの事故が多発傾向にある。
 今年は雨が多くて水量が増えている気がした。北アルプスの黒部川方面では集水マスのような地形だから上の廊下はぐっと増えたと思う。小渋川も同じ地形で危険な川に違いない。撤退したり、中止したパーティが多かったと思われる。
 今日はまだ15日なので2日もたつと16日になっても下山せず、連絡もなしといった、事態が予想される。
 沢登りは登山者の総合力が試される。登山技術、気象観測、幕営技術、判断力、想像力がいるだろう。メンバーの協力も重要である。岩登りは軽装にして垂直の岩壁登攀だが沢は藪こぎもある。高巻きにおけるルート判断は沢登り実践家にとっては優しくも難しくもする。
 それだけに魅力の多いものであるが一般登山以上に自分の総合的な棚卸が必要だろう。山の雑誌に紹介されたからと行くのはもってのほかだ。
 ここまで書いてふと「山の安全対策」というサイトの問題集を思い出した。奥秩父のパーティは沢ネットワークといい、東京都の労山の沢登り講習会だったようだ。道理でね。
設問11 二重・三重遭難、救助活動や講習会に伴う事故がわりと発生しやすいのはなぜか?
(大勢いるほど、事故が発生しやすいのはなぜか?)
この設問に当たるのだが。以下私の回答である。

 回答:支援するスタッフの不足。

 講習会ではリーダー+スタッフの数に対して講習参加者の割合が多くなるのは当然。しかし、1人が面倒を見られるのはザイルを使う場合は2名までという。講習参加者は自分のことだけで頭が一杯であり、危なっかしい人への配慮は期待できない。スタッフが十分なら事故を起こした人のレベルを把握して確保なり、アドバイスをしておれば防げたかもしれない。
 教訓としては講習会の実践では逆転してもいいくらいのスタッフを揃えたいものだと思う。
 またこの設問の通り、まず救助ヘリの墜落で5名が死亡し、追って報道関係者が2名死亡した。典型的な三重遭難のケースを残した。