山ガール台頭2010年08月14日

 宛て名書きのために丸の内の事務所に出向く。曇天で蒸し暑い。いつ降雨があっても不思議でない。例年お盆の天気は大体降雨率50%くらいかな。山へ行かないと無為に過ごしやすい。
 天白の八事の坂にさしかかるがやや車が多い。八事霊園があるし、八事興正寺へも参拝者が多いのだろう。あすはもっと多くなりそうだし、帰省先からUターンする人も増える。どちみち車は多い。
 デスクに向かうがたまっていた雑用やら余計なことに時間を費やすばかりで宛て名書きは始まらない。詰まんない仕事だからだ。
 しばらくはググってみる。最近目につき始めた新語「山ガール」のこと。昨日の中日夕刊の証券欄に山ガール御用達の商品が急成長しているので関連業界の株式を買っておこう、という趣旨。各社売上伸ばしているがそれを裏付ける話が動画で紹介されていた。
 名古屋市内在住らしい26歳の山ガールはもう100万円は使った、とのたまう。思わずえっとなった。その娘は毎週登山とハイキングに明け暮れていて完全にはまっていた。しかし、金銭的にそんなに使うものか。山道具は登山靴4万円、ゴアテックスの雨具4万円、アウター上下3万円、下着、スパッツなど3万円、帽子1万円、ザック3万円、高めに見積もっても15万円ですよね。TPOで3種類揃えても45万円也だ。
 しかし、IBS石井スポーツ、好日山荘でも雰囲気が変わったと思うのは中高年から山ガールにターゲットを当て始めたのか。丸の内の一等地に店を構えるパタゴニアはいつもにぎわっている。ファッショナブルな商品構成に気づく。さてはIBS石井が丸善の向かいから現在地に移ったのもパタゴニアとの競争があるのだろう。栄からパタゴニアへ行く前にお客をさらってしまう戦略?可処分所得の多い彼女たちの心をとらえる商品が売り上げ増加につながる。
 100万円というのはたぶん旅費なども含めてのことか。JACの会報でも昨年の夏、穂高涸沢に集結した山ガールがたくさんいたようだ。日経ウーマンでも特集記事があった。なんでも達成感がいいというのだが。若い登山者が増えるのはいい傾向だが。
 しかし怖いのは中高年登山者と一緒で道具さえ揃えれば何とかなると思っているらしいのだ。現今、全国的に中高年登山者の遭難が多発している。加えて山ガールが全国的なブームになるとあちこちで32歳のアラサー女性登山者遭難、などという報道が増えそうな気がする。
 昨日の朝日朝刊のオピニオン欄には安易すぎる登山者の山岳遭難への警鐘があった。羽根田治氏の意見では山岳遭難の99%は自己責任という。これは私の観点と一致する。
 こうした観点から山岳会のリーダー研修登山、地域のハイキング講座で必ずしもいいことばっかりではないよ、と指導している。登山技術を向上して攻めるばかりではいつかしっぺ返しされる。守りの技術も覚えといてね、ということだ。これまでの中高年に加えて山ガール専門の登山研修も必要かもね。
 40代から50代は10年20年上の世代の世話を焼いてきたが私もいよいよアラカン世代になった。アラサー、アラフォーへと照準を当てる時期がきたのかな。