別山敗退!2009年08月08日

 8/7夜、7時30分Hさんと合流して出発。白鳥ICを出て一旦町のコンビニでビールを仕入れる。油坂からまたR158を走る。対面走行はホントに神経を使う。九頭竜を過ぎて、霧の小便のような粉糠雨のところを通過するとしばらくで大野市街へ着いた。勝山市を抜けるともうR157の車もまばらとなる。夜12時が近づいてくるともう限界である。隣りのHさんは夜11時就寝を日課としているらしくもう仮眠状態である。
 結局12時を若干回った所でR157の谷トンネル手前にある取立山登山口への分岐にある大きなPでテント泊した。
 8/8の朝はHさんの声で4時45分に目覚める。外は曇り空で暗く鳥も鳴かない。小雨が降る。大雨になる前にとテントを畳んだ。再び薄暗いR157を走り、石川県入り。白峰村も今は白山市となったが特に何も変わらず。街中を抜けて県道を市ノ瀬に向った。
 市ノ瀬はうそ見たいに車がびっしり止まっていた。そこをすり抜けてPを確保。すぐに大雨となった。傘を差してビジターセンターへ向うが途中でS君らのパーティーに出会う。彼らは夜通し走ったようだ。午前3時頃に着いたらしい。
 さてセンターで天気予報の情報を見ると今日は珍しく晴れのマークだった。今は大雨でも晴れるというのだ。S君らにも話し、決行した。彼らは白山南竜で泊まり、釈迦を経巡る予定である。我々は別山であるが待機した1時間がもったいない。6時45分に出発した。
 工事現場への車道を経て交互に歩きながら猿壁なる地名の入口から完全に登山道に分け入った。このルートは昔登ったがもう記憶にはない。但し、登るにつれて見えてきた栃の大木への感動は覚えていた。割合緩く登るので高度は稼がない。山腹を巻きながら急登しだすと何箇所かの水場が現れてくる。案内板の立つ水場が広くなって休み易い。
 欝蒼としたブナ林を登って行くと主尾根にいつしか合流して行く。大木も無くなり、樹高が低くなってくる。岳樺が現れた。笹の斜面になるが高い山の稜線はガスで見えない。足元にはギボシ、ツリガネニンジン、イワシャジン、シモツケソウ、マツムシソウ、アザミなどが咲く。しかし、ニッコウキスゲはすでに開花期を終えて結実していた。ハクサンフウロも一切見えない。マツムシソウは秋の花だから山上はもはや秋なんだと思う。暦の上では8/7に秋だから当然であるが。
 グングン高度を稼ぐが睡眠不足の体調、4週間ぶりの本格的登山、曇天、無風と言い訳したくなる材料だらけの登山ではピッチは上がらずじまい。避難小屋に着いて昼食と大休止した。その後、再び別山を目指すが13:00ジャストに降雨があり、撤退を決める。山頂まであと1時間はかかる。今から下山しても5時である。強行すれば午後7時下山となる。名古屋へは午前様であろう。
 雨具も着けず、グングン下った。樹林帯までは意外に早い、といっていたが水場までは長かった。栃の大木に再び見とれながら猿壁に着いた。4時37分である。車道を歩いて5時前に市ノ瀬のPに戻った。
 
    青い実を結ぶニッコウキスゲ見し    拙作