シロヤシオ咲く鈴鹿・釈迦ヶ岳に登る2009年05月17日

 管理人見ずや朝明の登山口

 山に雲低くかかるや蛭日和

 蛭日和朝一番に襲わるる

 気がつけばすでに血を吸う山の蛭

 山蛭が血で丸まって転がりし

 滝の水落ちる速さを競いけり

 水増えて庵座の滝の迸る
 
 滝へ行く岩場を攀じて登りけり

 釈迦ヶ岳シロヤシオなる夏木立

 雲取れてイブネクラシの青嶺見ゆ

 青岳はまことに青し山若葉

 御在所や雨乞見えて夏の山

 庵座谷みなもとなべて若葉なり

 中尾根の新登山道指すしるべ

 切り株も新たな尾根の登山道

 ホトトギス釈迦ヶ岳に啼きにけり

 ホトトギスお前もお湯に浸るべし

 岩魚食う人(ひと)骨までもしゃぶるなり

 湯上がりの身に一杯の岩清水

 釈迦の水湛え田光(たびか)の植田かな

 目の覚める色や鈴鹿は麦の秋