春の蓮華温泉 山スキー行2009年05月06日

 5/3の朝、道の駅で車中泊後、栂池スキー場へ。Pは早朝のせいか60%くらいの入り。ゴンドラは朝8時に運行するのでパッキングや朝食を済ます。3泊4日のザックは約20Kgにもなろうか。相棒のW君は30Kgを越えたらしい。
 ゴンドラから見下げるゲレンデは新緑の最中であった。中間駅までにも雪はない。ヘリスキーが待機していた。ロープウエーに乗り換えて最上部に着く。ここはまだ残雪があり、春スキーで賑わっていた。それ以上にツアー登山者が続々登って行く。白馬乗鞍岳からの滑降であろうか。
 我々は重装備であるがかえって場違いな気がするほどであった。肩にがっしり食い込むザックを背負い、喘ぎながら天狗原へ登る。時折ヘリは飛んでいく。多くの客がいるようだ。この大きな差に愕然とする。
 天狗原へはふーふー言いながら着いた。ヘリポートのある辺りに向ってシール歩行する。ようやく滑降する振り子沢の上部に着いた。
 12:10。ここでシールを外して沢に滑降。中々快適でした。台地上にルート表示があるが我々はU字溝状になった沢に滑りこんだ。W君もなぜ振り子沢なのか納得した。左右にふらふら振れるからである。この名前は乗鞍岳にもある。
 ピンクのテープや古いスキーツアーのための看板が木に打ちつけてあるのでRFは心配ない。振り子沢の下部で尾根を乗り越し小沢を滑ると車道であった。
 車道をしばらくは雪の上を歩いたが途切れている箇所もある。すぐに憧れていた蓮華温泉に着いた。休みをいれて約1時間30分の滑降でした。Pはすでに3パーティがテントを張っていた。我々も設営。ここからは雪倉岳、朝日岳、五輪山が良く見えた。五輪山は伊吹山そっくり。
 今日は蓮華温泉ロッジで受付を済まし、テントを設営するのみ。後は名物の露天風呂を楽しんだ。風呂からの展望は素晴らしいの一語。ロッジの話では雪倉岳のスノーブリッジが崩壊してスキー登山は出来ないとのことだった。それで朝日岳に変更。
 5/4。4時起床5時23分出発。宿からしばらくは下り、尾根を乗り越す際はスキーを漕ぐ。キャンプ場を通過して例のピンクのマーキングを頼りに見事なぶなの原生林の中を滑走。やがて兵馬ヶ平の湿原に着いた。余りにいいのでのんびり休む。ここを突っ切って瀬戸川橋へ下るのだがRFを間違える。ピンクのテープに惑わされた。橋を渡り、対岸に着いて板を担いで尾根まで上がる。雪のある辺りで再びシール登行。右にテントが一張り。地図の池も見る。急坂を登りきると台地にひょうたん池が現れた。しばらく眺める。殆ど水平の林を突っ切ると白高地沢に出た。ここで対岸に徒渉するものと勘違い。実は右岸の広い台地上の尾根に取り付くのが正解だった。
 あれほど遠く見えた朝日岳が今は目前に見える。しかし、ピッチが上がらず、11時30分、1705mの独立標高点で引き返す。標高差700mを往復するのに約3時間以上かかり、日没での原生林の彷徨いが想像された。テント場へ戻って露天風呂を楽しもうと思ったが営業は4時までというので内風呂に入浴した。露天は500円、内風呂は800円。
 5/5。トレーニング不足(登山がトレーニング)を痛感。1月以来の今シーズンは月1回の登山がやっとのこと。昨年との違いは大きい。そんな反省をしながら今日は静養的なスキーワンダリングでお茶を濁した。雪倉岳の徒渉地点を偵察に行ったが靴を脱げば渡れないこともない。今日も内風呂に入湯。
 5/6。夜来からの雨がテントのフライを叩く。今日は荒れるかな、と思ったが意外に晴れ間も除く。5時55分出発。振り子沢を溯って約3時間30分で天狗原の一角に着いた。初日は蟻の行列をなしていたスキー客も今日はいない。ヘリスキーも終ったようで赤旗も撤去された。
 栂池を俯瞰するところから荒れた斜面を滑降した。ロープウエーはパスし、林道を下る。ゴンドラに乗ると下界に下るに従い雨脚が強くなった。白樺の新緑が美しい。
 栂池の温泉は13時からなので八方温泉に転戦した。ここは12時開店、500円と格安。今日も更湯であった。お湯のあとは100%白馬産の蕎麦粉がウリの蕎麦屋で下山後の食欲を満たした。
 ちなみにロッジは1泊2食で9000円也。お客はガイド登山の客が多かった。