映画「落第はしたけれど」と「大学を出たけれど」鑑賞2009年01月18日

配布されたパンフレット
 2作品ともすでに一昨年、DVDで鑑賞すみなのでストーリーは分かっている。今回は活動弁士の佐々木亜希子さんの出演とあって観にいた。場所は中村区の中村文化小劇場。
 開演前の周囲の観客の話では当年とって38歳くらいとのこと。活弁佐々木亜希子さんにファンが居るらしい。そんな話が聞こえた。挨拶で出演されてみるとスレンダーな丸顔の美人なので驚いた。経歴を見るとNHK山形のキャスターを振り出しに多彩な活躍をしている文字通りマルチタレントである。国立大学卒のプライドさえ捨てれば女優にもなれる気がした。   
 弁士ぶりはややアドリブが多いかなって感じがした。映画の中で学生が泣く場面でも女性らしい感情が入りすぎて演技過剰と思う。うるさい気がするのだ。田中絹代と飯田蝶子以外の主演は全部男子学生なので女性弁士には不利な場面だろう。今後の工夫研究が欲しいところだ。弁士たるものは存在を意識させずに観客を画面に見入るように誘導して欲しいと思う。
 NHKを始として数々の舞台で活躍してきたので話しぶりは素晴らしいものがある。観客数は350名収容のところ約80%以上の入りはあったと思う。300名前後の聴衆を前にアナウンサー然とした舞台度胸は澱みなくゆるぎなく印象に残る。
 劇場を出ると雨が降っていた。予報どおりである。用意しておいた傘を差して地下鉄駅まで歩いた。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
日本で一番美しい山は?
ヒント:芙蓉峰の別名があります。

コメント:

トラックバック