白山北方稜線を歩く2008年07月24日

 7/5に開通した東海北陸道の清見から白川郷までを7/18夜初めて通過した。長いトンネルだった。真上は猿ヶ馬場山と籾糠山である。トンネル工事中に落盤事故があり、完成が長引いた。ひょっとして湿原の水が抜けるんではないか、と心配したが・・・。 
 7/19から7/21まで白山北方稜線を漫歩する目的で大窪登山口から入山したが異常な暑さに7/19の妙法山で下山となった。7/20も暑そうで大門山だけで軽くお茶を濁して帰った。
 
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  大窪登山口で準備しているとワンボックスカーが来て草刈の準備を始めた。今年はまだ草を刈っていないのであった。白川村出身であるが今は岐阜市に住むという青年が一人、草刈機の歯の目立てをやり、登山口から刈り始めた。昔は村総出の仕事だったと聞く。大窪の村は廃村となり、トヨタ自動車が購入した。登山道を維持する村人はもういないのだ。そしてトヨタは宿泊業を始めている。村の依頼で登山道だけは維持しなければならない。僅かな労賃でも鶴平新道を草茫々にしてはならないと働く。我々もありがたく登らせてもらおう。

 夏草や面影も無き大杉家

 白山に仕えるごとく草刈りす

 名にし負ふ大杉の墓夏木かな

 鶴平の墓が見守る登山口

 さみとりのブナに分け入る登山道

 ザック重し暑さにも耐へ忍ぶなり

 蚯蚓伸びて今日を占ふごとくなり

 蒸し暑きブナの茂りし夏木立

 大汗にたちまち絞るほど濡るる

 ササユリのさはに咲きをり尾根の道

 炎天の頂上や日陰欲し 

 病葉の赤鮮やかなナナカマド
 
 炎天の尾根に風なし逃げ場なし

 香取線香焚きつつ登る虫除けに

 キスゲ咲くもうせん平なる原に

 白山の天の雪渓見へにけり

 諦めて日盛りの道を下山せり

 ギンリョウソウ樹林の蔭を棲みかとす

 白山のお湯に日焼けが沁みるなり

 有るだけのボトルに詰める泉の水

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