春の雨2008年04月17日

 勤務先の門近くの市道に植樹されているハナミズキ(花水木)の白い花が美しく開いた。この花を見ると同じミズキ科の山野に咲く野生種ヤマボウシを想う。白い清楚な雰囲気がいい感じである。5月か6月にもなれば咲くだろう。今しがた観た映画「また逢う日まで」の脚本家は水木洋子。何か関係があるような。
 今はまだ林床でユキワリソウ、フクジュソウ、カタクリ、キンポウゲなどが順々に咲くのを待っている最中である。樹木ではクスノキの仲間が咲き終わり、S君の話では奥美濃の大洞山で辛夷が咲いていたという。或いはタムシバかも知れない。そしてツツジ科のヤシオ、ヤマツツジ、シャクナゲ、キバナシャクナゲ、ホオの花と続く。絢爛たる自然美を楽しむ。
 山野を歩くのにもっともいい季節の到来である。しかし今日は雨。明日も大雨らしい。20日に予定の御岳山の大丈夫だろうか。北アルプスの爺ヶ岳でも雪崩れ遭難で死亡事故があったし。
 下界の雨は3000m級では雪の可能性が高い。下界を気温15度とすれば100mに付き0.6度下がる気温を計算すると3000mではマイナス3度である。松本市で夜の最低温度は8度なのでマイナス10度と冷え込む。暖かい日が続いて表面が解けて一旦は固くなったところへ湿度の高い雪が山頂付近にふんわり積もる。この雨によって非常に不安定な積雪状況が生まれているだろう。そして雨のところでは融雪しやすくブロック崩壊の恐れもある。W君には雪崩を警戒しながら登ろうと注意した。