越後・不動山錦秋の山旅2007年10月28日

 10/27朝、台風20号の襲来を気にしつつ新潟県に向う。終始雨模様は変らず。今日は予定した青田南葉山登山はキャンセルした。傘をさしても行ける1等三角点を2座選定しておいたので先ずは名立谷浜ICまで行く。ICを出てからシーサイドパーク名立を目指す。ボブスレーや風力発電設備があるレジャー施設である。晴れておれば日本海の海原を見渡せるが今日は雨。車止めから舗装路を歩き約20分で長者原313mの1等三角点であった。次は直江津の黒井にある標高5mの1等三角点に行った。黒井神社の境内にあった。
 高田の宿へ行くにはまだ時間があるので金谷山に向った。オーストリアのレルヒ少佐の銅像が目当てであった。ここ上越市は日本に初めてスキーが伝わった発祥の地であった。銅像を見た後記念館も見学した。残り30分しかなかったが有意義な時間を過ごせた。今は廃れてしまったが1本杖の格好は膝を揃えるのに役立つ。私も時々2本のストックを束ねて1本杖の様ににして使用する。深雪、新雪等ではバランスを保つのにいい。
 薄暗くなってようやく宿に行った。宿は清潔で静かであった。近所に高田城址があり広大な公園となっている。散策もまたいいだろう。こんないい環境にあっても2食付6500円であった。夕食は栗ご飯に舌鼓を打った。日本海産の刺身、小鉢のもので美味であった。
 10/28は昨夜から天気予報を気にかけていたが予定通り不動山に向った。台風が去っても新潟は降雨率50%と出ていた。次の気圧の谷が来ていたからだった。宿は7時40分と遅めの出発。再び高速で名立谷浜ICに行く。R8に出てからすぐ名立川に沿って県道を溯る。最奥の里を過ぎると林道南葉山線である。不動山キャンプ場を過ぎたところで工事中で通行止め。ここが事実上の登山口であった。9時出発。
 約20分林道を歩き不動山への大きな登山口の道標で支線に入る。約1.5Kmの林道を30分下る。前方には霞んでいるが三角錐のすっきりした山容の不動山が見える。周囲は全山黄葉で赤、緑も混じる。まさに錦秋である。今年初めて黄葉の山に出会った。
 大きな堰堤を左に見て沢を横切ると林道は終点である。登山道はそこから始まる。遠望しながら尾根の中に今入っていく。ブナを中心にカエデ、ケヤキ、ミズナラなどの落葉樹ばかりの森の中は黄葉に染まりそうであった。登山道が中々に急であった。高齢の同行者が遅れ勝ちであったが喜々の声をあげて写真を撮りまくっている。
 車止めから約1時間10分で芭蕉ヶ池の分岐だ。不動山へは2時間と書いてある。ここからトラバースの道であった。左からの稜線の鞍部に着いた。ここから40分と道標に励まされたが実際にはもっとかかった。尾根道は益々急登になった。霧もからむ。フィックスロープも取り付けられて急に輪をかける。
 12時40分登頂。上越市最高峰という看板が目に付いた。主三角点、三等三角点、祠のある山頂だった。霧の山頂にがっかりするも一時は諦めかけた山に登れたんだと思えば嬉しい。先着の1パーティは数人もいたか。単独もいたから10名にも満たない。皆はやばやと下山していくと我々だけになった。先ほどまでは火打山などが見えていたらしい。
 ゆっくりと時を過ごす。宿で握ってくれた栗ご飯のおにぎり、Kさんの昔の社員からの差し入れのちまきで腹が一杯になった。とくにおにぎりが美味い。
  海苔で味閉じ込めし栗御飯   拙作

 時間が来て13時15分下山。急な尾根を下るのも疲れる。分岐からは下山様と道標にある芭蕉ヶ池のコースに入った。素晴らしい黄葉に感嘆の声をあげながら登り返すと源流の窪地を3箇所過ぎる。あれが池の名残だろうと思ったが芭蕉ヶ池は意外にも最初の分岐から少しの所までくだってから見つかった。名前があるだけに立派な池であった。
 分岐からはひたすら下った。林道の登り返しはきつかった。目の前をちらちら白い虫がふわふわ飛んでいる。綿虫であった。雪蛍、雪虫ともいう。秋深しのころ曇った日に多く見る。これをみると10日以内くらいに雪が降るという。もう秋の黄葉も見納めであった。
 車に戻った。着替えて17時名古屋に向ってドライブが始まった。名古屋ICには22時ジャスト着。

コメント

_ のぶあき ― 2009年10月04日 07時50分59秒

はじめまして、こんにちは。
今度、この通行止めになった南葉山林道を歩きたいと思ってるんですが、今回、高田で泊まられた宿の名前を差し支えなければ教えていただけますか?
よろしくお願いします。

_ 小屋番 ― 2009年10月04日 20時34分22秒

もう2年前になりましたがいい山旅でした。名前は記録してなかったのですが上越市高田 旅館で検索し地図で記憶を手繰り寄せましたら「大手屋旅館」と分りました。高田公園のすぐ近くでまた観光に来たい所です。

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