永井荷風『断腸亭日乗(下)』など買う2007年09月20日

 永井荷風は何となくだらしなくて生き方の手本になりゃしない、と食わず嫌いで本すら持っていなかった。
 中公新書の貴田庄『小津安二郎文壇交遊録』に小津安二郎が愛読したという永井荷風の『断腸亭日乗(下)』が紹介されていたので読みたくなった。他に『荷風随筆集(上)』、『墨東綺譚』を買う。またこれまで手に取りながら買わなかった新潮文庫の小林秀雄『本居宣長』上下も買う。
 深川を風のように通り抜けてきた体験が改めて古い深川についての読み物を読みたい気がした。この作家はどんな目で深川を見て歩いたのか、と。
 小林秀雄は深田久弥の友人であったから小林も志賀高原に連れて行かれた経験を抱腹絶倒の紀行文にしている。若き日の深田が「改造」にいた時の懸賞論文で一位が宮本顕治の「敗北の文学」二位が小林の「様々なる意匠」であった。そのことを深田は小林に教えても居た。そんな小林が晩年になって本居宣長を書いたのはいかなる理由だったか。

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