飛騨・傘山 1331mと西水源山(にしうれやま) 1313mに登る2007年06月03日

 今日は先週まで続いた強度の山行の骨休みと予定したがNさんから電話で天気がいいからどこかの山へ行こうとお誘いを受けた。晴登雨読を基本方針とするからには行くことにした。それに梅雨に入れば行きたくても行けない。
 行先は飛騨せせらぎ街道の西ウレ峠(日本分水嶺)からの傘山である。私はノーマークであったがNさんのたっての願いである。調べてみると知人が80歳の仲間の傘寿のお祝いに記念登山していた。Nさんも数年前の記録で傘寿の記念登山の記録を持参していた。要するにその程度の軽い山行である。
 天気が午後から下り坂なので午前5時半にNさん宅に行き、6時前後には名古屋ICに入った。郡上八幡ICまでは約100kmでETC通勤割引ぎりぎりの距離であった。1300円を表示。R472すなわちせせらぎ街道を北上した。西ウレ峠から1km余り下って左折すると林道に入る。小広い所で止める。林道は3方向に分かれるが一番右の方へ北上した。
 林道はすぐに終り、広場から左へは作業道が登って行く。我々は鉄塔巡視路の方へ進む。すると鉄の丈夫な橋を渡る。沢沿いの小道を歩いていくと右へ曲がり急な山道を登って行く。すると鉄塔107に着いた。
 以後、鉄塔の巡視路が整備された登山道のように歩ける。NO108をパスし、小さなアップダウンを繰り返しながら行くとNO109に着く。それまでの植林から稜線だけはブナ、楢、リョウブなどの雑木の道となる。まだ緑も若い感じである。NO109からの展望はかなりいい。すぐ近くに川上岳が見えるし、南にはオサンババが丸い山頂を見せている。
 NO110は更に眺望が良くなった。白山連峰が素晴らしい。特に奥三方山が三方崩山を従えてまるで独立峰然と聳えていることに感動した。奥三方山は未踏の山である。ここで十分な時間をかけて同定を楽しんだ。三の峰から間名古の頭(2114m)までが見渡せた。素晴らしい。東は雲に隠れて何も見えない。晴れれば3000m峰の連山が見られるはずだ。
 思いがけないブナの巨木に感嘆しながらNo111に着いたが山頂を目指した。山頂は巡視路から外れていて私は行き過ぎた。後方のNさんのコールで気づいてバックし三角点の傘山に着いた。どこからか登頂を祝ってカッコウの鳴き声が聞こえる。♪カッコウ♪カッコウと聞こえるが近づくとファッションファッションと聞こえた。ウグイスの鳴き声も相当盛んである。ホトトギスはまだ聞かないがどこで聞けるだろう。
 時折黒い雲が空を掠めていくが天気悪化の兆しはない。今日はいい方に外れたようだ。下山はそのまま同じ道を戻った。
 西ウレ峠に車で来てPに駐車。管理棟の前にある案内板に従ってAコースを登りBコースを下ることにした。
 まず車道を歩く。すると5分でAコースの入口であった。周囲は成長した唐松の森に飛騨に多い朴の木やブナなどが混じる樹林の中の道である。正しく万緑の季節を謳歌する気分である。
 この道は平成16年に県によって整備された遊歩道である。石畳の気持ちいい道である。沢をいくつも跨ぎ、尾根に乗るとすぐに1313mの「頂上」に着いた。20分であった。Nさんは写真を撮りながら30分かけて登ってきた。 地形図でよく見るとこの「頂上」はおかしいことに気づいた。少し向うにまだ高いところがあった。つまり1313mと印刷された3mの部分=1310mの小さな丸い等高線であった。すこし下って登り返すとやっぱり本当の1313mの頂上は20mくらい上にあり、古ぼけた「西水源山」の山頂標があった。遊歩道はこのピークをわずかに巻いていたのである。
 頂上からは下り一方になる。唐松のよく手入れされた森を味わいながら下った。Nさんいわく「癒しの森」だなあ、との見解であった。首肯。とんとん下ると車道に出て峠まで歩いた。
 帰りは明宝温泉に入湯。久々に奥美濃のお湯を楽しんだ。更に郡上八幡では蕎麦屋「平甚」に寄って舌鼓を打った。九代目のご主人は健在で87歳と長命だ。蕎麦のご利益であろうか。

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