映画「大学は出たけれど」鑑賞2007年06月01日

松竹蒲田制作。1929年9月6日公開の小津安二郎監督のサイレント映画である。但し上映時間は10分余り。
 公開後の10月25日にニューヨーク大暴落から世界大恐慌になった。このタイミングのよさに驚く。1925年以来株価は2倍に暴騰していた。9月には過熱感から大口投資家が撤退。10月に暴落した。以後6年間下がり続けた。
 この映画は不況下の株高であったが正しく大学を出たけれど就職(就職率30%)が困難な時代を背景に制作された。高田稔主演であるが当時20歳の田中絹代が可愛い婚約者に扮して出演した。田中絹代は1924年に15歳でデビューし、本作は4本目となる。
 わずか10分余りではコメントのしようもない。原作は70分もあったというから見つかったら観たいものである。
 それにこの題名は流行語にもなって現在まで定着した感がある。小津はこのような風刺の効いた言葉を生み出す名人でもあった。「生まれては見たけれど」「落第はしたけれど」など面白い題名がある。

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