中国山地の山旅③ 三国山1252m2007年05月05日

 5/5は雨か、と思った。北の高気圧の勢力が強く南の低気圧の接近が遅れているらしい。つまりまだ天気はもちそうである。5/6の雨は必至であろう。1山を登ってから帰ろうと選んだのは当初の三国山であった。
 伯耆因幡美作の三国堺にある。1等三角点のあるピークは岡山県境からは離れている。そのために三国山北嶺と呼ばれている。この山はガイドブックで調べても登り難い場所である。三国堺の1213mは恩原三国山というらしい。登山道はなく積雪期の登山が行われている。
 登山口は鳥取市佐治町の中という小さな山里にある。ここから始まる林道を8km走ると丸太作りの避難小屋のある登山口に着く。少し先に丸太の階段の道が山頂まで整備されている。
 登山道は丸太の階段でありがた迷惑なことである。周囲はブナの巨木が惜しげもなく林立する。目に見える部分はブナであるがすかしてみると杉の植林は主である。急な階段の登山道を息を切らしながら登ると1006mのコブに着く。一旦は下って稜線へ山腹のトラバースが始まる。目的の三国山はブナがびっしり残されている。下部は植林が迫る。
 ガイドブックでV字谷越え、と表現されている所は中々険しいアップダウンがある。フィックスされたトラロープも利用させてもらう。残雪も若干見た。サンカヨウの白い花が咲いている。ここを過ぎると稜線まではわずかだ。
 道なりに稜線に達するが左へは踏み跡すらない。それでもヤブ覚悟で恩原三国山を目指すのか新しい赤テープがついている。三角点に向うと前方に素晴らしいブナ原生林が広がった。何枚も何枚もシャッターを押した。
 足元にはカタクリの花が咲いている。ブナが新緑で覆われると花も終る。花の命は短い。もう1週間先には新緑のブナ原生林が展開しているはずである。山頂は一段盛り上がったピークにあった。そこは切開かれていて広い。約1時間半の登りである。
 1等三角点と展望台があったが展望台は壊れかかっていた。そおと登ると北に眺望が広がった。春霞で大山方面は見えない。天気が保たれているだけましである。やがてNさんが登ってきてぶな林でフィルムを何本か消費したらしい。
 半そでの腕にはもう夏虫が寄って来た。すでに初夏の陽気であった。小腹を満たした後はいよいよ下山であった。3、4、5日と順調な1等三角点の山旅のフィナーレである。
 Pまでは一目散に下った。1時間であった。中まで戻る。帰名は作用ICからにした。途中温泉で汗を流した。作用ICから中国道に入った。午後4時半。しばらくは順調に流れたが神戸付近から渋滞が始まった。名古屋ICまで断続的な渋滞と休憩でICをくぐったのは午前零時過ぎであった。

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